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ヒヨドリの巣作り(8) [日記]

 7月5日  朝、散歩に出かける前のこと、いつもと違ってヒヨドリの鳴き声が急を告げるようにけたたましく響いた。庭をカラスが低空飛行しながら横切るのが目に入ると同時に、その直ぐ後をヒヨドリが追尾するように飛んでいくところが目に入っ。これとは別の親鳥が電線に止って執拗なくらい間断なく威嚇するような鳴き声をあげていた。カラスが庭のひときわ大きいモミジの木に止っていたからだった。私は直ぐ庭先に出て追い払う声を上げた。逃げるようにそこを飛び立ったが、直ぐ隣の家近くの電線に止ったのでそこまで走って行って、威嚇するポーズをとるともっと遠くへ飛んで行ってもう一軒先の家近くの電線に止った。
 昨日もそうだったが、何やら赤いものを餌として与えていると思ったが、庭の北西にあるグミの木の実であることに思い至った。今日11時20分頃、親鳥が巣の近くで騒がしいと思い観察していると、ひな鳥が巣の外へ出てもぞもぞと動いているのが見えた。一方、親鳥は巣の近くの脚立や灯篭、伽羅の木、物干し竿などに止っては飛び、飛んでは止って、子供らよ飛んできなさい、と呼寄せるように大声で鳴き続ける。すると、ひな鳥が巣から完全に離れ同じ木の近くの小枝につかまったかと思うと、羽ばたいてちょっと離れたヒバの木に止った。一羽だけが巣の下の枝にやっとの思いでつかまっただけで、そこから動けそうもないのか、もがきながら両の足を動かして落ち着く位置を探しているみたいだった。やっとの思いで落ち着く位置が見つかったのか、あるいはもがき動いたので疲れたのか、くちばしを宙に向けたまま動かなくなった。そこは、私の胸の高さほどの低い位置だった。まだ雀くらいの大きさしかなかった。しばらく親鳥の声もしなくなったので、まさかとは思うが親鳥が見捨ててしまうつもりではないだろうな、という疑いを捨てきれない気持になった。かわいそうで目が離せない。そっと手に捕って牛乳でも飲ませて見ようかなどと、出来そうもないことを衝動的に考えてみたりした。やがて40分ぐらい経ったころ、近くで親鳥と思える鳴き声がした。件のひな鳥がそれに呼応するかのように声を上げたが、その声は極めて弱弱しくて親鳥に届いたとは思えなかった。
 それから更に20分ほど経過したとき、親鳥がひな鳥の鼻の先ぐらい近いところにある、物干し竿に止った。赤いグミの実を咥えていた。それをひな鳥に与え飛び去ったと思う間もなく、また赤いえさを与えに飛んできた。見ていてホッとした。2度餌を与えてもらうと心細さがなくなり元気も出てきたのか、何回も羽の毛ぞろいをするような仕草をしたり、次第に動きが活発になっていったが、ついに力強く羽ばたきを繰り返すようになっていた。そして、ちょっとテレビのニュースに気をとられている間に、そのひな鳥の姿が消えていた。これで、生まれたはずの3羽が揃って無事巣立ったことになる。万歳!書斎の西窓は、開けると巣が手にとるように見えてしまうので、ヒヨドリを驚かしては悪いと思いズーっと締め切っていたのだが、その心配がなくなったので開けっ放しにした。「古巣に戻る」という言葉を思い出したが、ついぞ戻ることはなかった。
 妻は、今日、嫁とそのお母さんを誘い大井沢の民宿に山菜料理を食べに行った。私も一緒にいかないかと誘われたのだったが、女同士心置きなく楽しんで来たらと言って断わってよかったと思った。そのお陰で、子鳥の巣立ちをつぶさに、しかも間近に観察できたのだからラッキーだった、こういうのは、何しろ初めての体験だった。妻が大井沢から帰ったのは夕方だったが、私はヒヨドリの巣立った様子を詳しく興奮気味に話して聞かせた。

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